anacondaからPythonの環境構築 ( Mac )

概要

MacPythonの開発環境を整える。pyenvからanacondaをインストールし、仮想環境を構築する。Macにはデフォルトでpythonがインストールされているが2系なので3系をインストールする。また、機械学習ライブラリを使用する予定なのでanacondaを導入する。

  • pyenv : pythonやanaconda, minicondaのインストール、バージョン管理ができる
  • anaconda : 仮想環境を作成することでpythonのインストール、バージョン管理ができる。また、利用できるライブラリが豊富。機械学習の環境構築が容易にできる。

環境

MacOS Mojava 10.14.5
git 2.23.0

Pythonの環境構築方法

pythonの環境構築方法はいくつかある。一般的には以下の4つの環境構築方法がある。今回はpyenv、anacondaを利用する。

  1. システムにpythonを直接インストール
    初心者のうちはできるだけシステムをいじらない方が安全。一度インストールに失敗してしまうと、面倒な処理が必要となる。また、pythonのバージョン管理ができない。おすすめできない。
  2. anacondaをインストールし仮想環境を作成
    WindowsLinuxであればこれでよい。しかし、Macの場合anacondaを直で導入するとhomebrewと競合してしまう。
  3. pyenvでpythonをインストール
    機械学習の環境が必要ない場合はこれでも十分。
  4. pyenvでanacondaをインストールし仮想環境を作成
    pyenvによりanacondaを導入するとhomebrewとの競合は起きない。また、バージョンが管理が容易になる。Mac機械学習ライブラリを使用する予定の人はこちらがおすすめ。

pyenvのインストール

公式の通りにインストールする。macの場合はインストール方法が2つある。

pyenvのインストール

1. gitからインストール。Windows, linuxの方はこちら。gitがインストールされていないmacの方はこちら

$ git clone https://github.com/pyenv/pyenv.git ~/.pyenv

2. homebrewでインストール。macであればこちらでもよい。

$ brew update
$ brew install pyenv

パスの設定

$ echo 'export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"' >> ~/.bash_profile
$ echo 'export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile

pyenvのおまじない

$ echo -e 'if command -v pyenv 1>/dev/null 2>&1; then\n  eval "$(pyenv init -)"\nfi' >> ~/.bash_profile

シェルの再起動

$ exec "$SHELL"

これにより、.bash_profileを読み込むことができる。以下を実行してpyenvのバージョンが表示されればOK。

$ pyenv --version
pyenv 1.2.13-12-g8a56fe64

anacondaのインストール

pyenvの詳しい使い方はこちら

$ pyenv install anaconda3-5.3.0
$ pyenv global anaconda3-5.3.0

.bashrcにanacondaの設定を付け足す。

#for anaconda3-5.3.0
. ~/.pyenv/versions/anaconda3-5.3.0/etc/profile.d/conda.sh

シェルを再起動する

anacondaの仮想環境を構築

anacondaの詳しい使い方はこちら

$ conda create -n temp python=3.7 numpy matplotlib pandas jupyter

activate

$ conda activate temp

pythonのバージョン確認

(temp)$ python -V
python 3.7.4

pythonがインストールされていることがわかります。

最後に

これで最低限の環境は整ったと思います。次回はJupyterの環境を整えていきます